甘いものはお好きだろうか。
僕はあまり興味がなかったのだが、歳のせいか最近ちょっと気になってきた。
ヤフーニュースを見ていて、佐賀県は嬉野市の市役所で一部の対応を除いて「窓口対応お断り」の処置(?)を受けた男性が記事になっているのを見つけた。
リンク元をきちんと明示すればヤフーニュースは掲載してもOKなようなので(問題があれば教えてください💦)、下にリンクを貼ります。よかったら読んでみてください。
内容は50代の男性が市役所で農地関係の相談をしていたが、数年間にわたって職員に対する暴言が複数あったりもして、市から【回数・所要時間・内容において市の業務に著しい支障を与えてきた】とのことで、今後は相談は文書のみ受け付け、電話対応もしないというお達しが出たというもの。(住民票などの受け取りは可)
私が不思議に思ったのは、
識者の意見として紹介されていた
識者は「行政が窓口対応を断る通知を出すのは異例で、通知に法的根拠は全くない。大人げない対応だ」と話している。
という所見と
行政法に詳しい本田博利・元愛媛大法文学部教授は「行政機関として、窓口対応を断るのではなく、きちんと話を聞いて納得してもらう努力をすべきだ」と指摘している。
この2点だ。
まず、「行政機関が窓口対応を断るのが異例で大人げない」ということだが、さすがは市民をお客様扱いする国だ。民を大切にするのは大いに良いことだが、それに乗じて行政サービスに対して調子に乗りすぎる市民もいる。(ささいな理由で救急車を呼んで、わがままを言う人のように)
国によっては、市役所や警察署など公共の場所で暴言を吐けば、その場で日本では考えられない仕打ちを受けるところがたくさんある。
つまり、国の権威が強いのだ。
問題の男性が窓口で市役所の職員にどんな暴言をどの程度吐いたかは録画でも見ない限りなんとも言えないが、それは市役所にいる他の市民にも聞こえていただろうし迷惑だったはずだ。
確かに農業で生計を立てている男性自身にとっては重大な相談をしていたのだろうが、職員や他の市民に明らかなる迷惑をかけるのはいかがなものだろうか。
しかも数年間通っていたようだし、きっと職員はその都度時間をとって相談に乗っていたことだろう。それにはいかばかりの疲弊があったことだろう。
でなければ、わざわざ市長の名前での通知が出るほどの大事にはならなかったのではないだろうか。
公務員は国民全体への奉仕者であるはずだ。
根拠のある迷惑相談者に対して窓口での対応を断ることは、他の大多数の市民の益を確保し、職員を保護することにつながる。
1人の納得しない相談者を数年にわたって対応した時間はどれだけだっただろう。
今の時代、おかしな人も増えてきた。
人前でも簡単にキレる中高年もいる
「役所はいかなる相談者でも受け付ける」とか、「どんな人にも誠心誠意を持って対応する」ということが、はたして必要なのだろうか。
私には、興奮して調子に乗りすぎた相談者には窓口からお引き取りいただいて、書面での相談に切り替えることは、ごく自然なことに思える。それが数年間続いたのなら、なおさらだ。
時代錯誤かもしれないが、世が世ならどうなっているだろう。
江戸時代に奉行所や番所で役人に怒鳴り声をあげたなら、半殺しされて外に放り出されたかもしれない。
今はかの時代の身分制度は廃止されたが、もう少し行政機関は威張ってもいいと思う。
椅子に座って〈ふんぞり返る〉まではいかなくとも、迷惑行為を繰り返す市民を出入り禁止にするくらいは、してもいいんじゃないだろうか。
「きちんと話をして納得してもらう」ことができない相手も、世の中にはいるのだ。
万一これが、誠実な相談者に対するなんらかの不当な差別に基づいた処置であれば許されるべきではないが、この度の一件を前例として、窓口で迷惑行為を繰り返す市民にお引き取り願う自治体が増えれば、全国の行政サービスも、さらに円滑に進むかもしれない。
それから、行政機関にも改善して欲しいと願うことはあるにはあるが、ここでは混乱するので書かないでおこうと思う。
相談する側も、相談される側も、人としての礼節を持っていただきたいものである。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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