事件を起こすと芸能人並みに注目されるユーチューバーたち
これまではスキャンダルというと、
俳優や歌手などの芸能人
スポーツ選手
政治家・上級国民的な公務員
ぐらいが注目されていたが、 ユーチューバーへの注目度が急上昇している。
ユーチューバーは、2019年の男子小学生の「なりたい職業ランキング」では、サッカー選手や野球選手を抑え込んで、なんと1位に輝いた憧れの仕事。
男の子にとって、いまやユーチュバーへの人気はスポーツ選手を超えたということになる。
自由に働けて高収入な職業
はた目には自由度が高くて、高収入な職業と映るのだろう。
確かにユーチュバーは、事務所に所属する一般的な芸能人とは違い、しがらみや予定の束縛なく個人で比較的自由に動ける。
ブラック会社に勤める会社員とも違って、上司や取引先に媚びへつらい、毎日望まない残業をし、社畜のような行き方をすることもないだろう。
全てを自分で企画・撮影・編集・配信する場合は仕事の選択も、かなり自由にできる。
収入も、知名度の高いユーチューバーになれば億単位も夢ではない。
しかも、稼いだお金は事務所やマネージャーに渡らず、税金以外はすべて自分のものとなる。
つまり、好きなことをして、有名になれて、自由に働けて、高収入という夢のような職業…
と、見えなくもない。
誰でもなれるチャンスはある
しかも、プロ野球やJリーグ選手であれば、才能のある中からでさえ一握りの者しかたどり着くことはできない。
ユーチューバーだったら、特殊な才能がなくても、なんだかなれちゃいそう。
な気がする…のかもしれない。
実は彼らだって表面から見えないところで相当な努力をしているし、ランキング入りせずに埋もれているユーチューバーも数えきれないくらい存在する。
そもそも、現在はユーチューブでアドセンス登録をするには読者登録が1000人以上必要だし、視聴時間も相当数稼がなければならず、動画配信を収入源にするまでの道のりはかなり険しい。
注目度のアップにより、芸能人化??
とあるユーチューバーが、豊胸したことを隠してバストアップ商品の宣伝をしたり、海外で大麻を使用したことで謝罪した。
もはや芸能人との区別がつかなくなってきていると言っても、過言ではないのではないだろうか。
一般人であれば、闇から闇へ葬られそうな案件でも、高視聴率のユーチューバーとなると世間への影響も大きく、それだけ行動に責任も伴う。
(麻薬の使用は良くありません、絶対に手を出さないようにしましょう)
芸能人であれば、主に所属事務所や出演しているCMなどのスポンサー企業という目に見える相手へのしがらみを気につつ言動に注意するところだが、ユーチューバーはチャンネル登録者や視聴者という、ほとんど「会ったことがない」人たちが相手だ。
それだけに、いざネット上で叩かれ始めると所属事務所のように守ってくれる存在を期待することは難しい。
ユーチューバーの芸能人化がエスカレートするならば、今後はパパラッチや過去の人生の詮索なども週刊誌のネタにされるようになるだろう。
また、薬物の使用を含めプライベートの行動なども探られることに…。
注目されない一般人なら薬物に手を染めてもいいという訳ではないが、注目度が上昇していることを考えると、今まで以上に良識ある言動が求められるようになるはずだ。